共依存

「関係の嗜癖」という指摘
かつてはアルコール依存症者とその配偶者との関係のなかで指摘されてきた「関係の嗜癖」ともいわれる状態です。

自分と特定の相手との間に不利益な状態が起きているのにも関わらず、その関係性に依存し、囚われていることに特徴があります。共依存のなかには相手をケアすることによって自らの役割・価値を感じ、相手の回復を拒むような構造(「イネーブリング」といいます)が頻繁にみられます。

ギャンブル依存症の家族、DVをはじめ様々な場面で共依存のとらえ方は広がってきています。ただし、状況の維持に当事者間にデメリットだけでなく何らかのメリットが含まれるぶん、関係を変えていくことに独特の難しさがあります。一方、その関係に留まり続けることにはときに命の危険が生じることもあります。

共依存から抜け出すには
未来に向けて新たな在り方を描き、関わりを広げていくためにも現状への違和感、気づきをもつことは変化の兆しとなります。共依存に陥る人たちは人との関係のなかで傷つきを負ってきているぶん、その回復も人によってなされていきます。そのため、閉ざされた関係のなかに手を差し伸べることのできる第3者的な人とのつながり、存在が重要となります。

心理的なもの
(パニック障害)(PTSD)(強迫性障害)(場面緘黙)
(うつ病)(双極性障害)(摂食障害)(解離性障害)
対人関係の悩み
(適応障害)(自閉症)(ADHD)(パーソナリティ障害)
家族関係の悩み
(アダルトチルドレン)(共依存)(愛着障害)(不登校)
自分をよく知りたい
(夢と無意識)(反復夢)(箱庭療法)(描画療法)