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『「こころ」の本質とは何か』滝川一廣

医療、福祉施設などの現場で長年、子どもを診てきた児童精神科医の連続講座が書籍化されたもの。 はじめに身体医学をもとにした「正統精神医学」と精神分析学の流れからなる「力動精神医学」の2つの流れを解説する。それを踏まえ、現代にみられる問...
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『遊戯療法と子どもの「こころの世界」』安島智子

遊戯療法のなかで子どもの「こころの世界」の展開とその実際の姿を示そうとする著作。 基本的スタンスを示したアクスライン,Ⅴ.M.の8原則、マーラー,M.やクライン,M.をはじめとした精神分析的理論がセラピーにどのように反映されるかを解...
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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます新しい年が希望に満ちたものとなりますようお祈り申し上げます ときじく心理オフィスは2024年も心理臨床を通して ご来室いただく方々の心豊かな生活へ寄与できるよう努めてまいります 本年もどうぞ宜しく...
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『ユング派精神療法の実践』武野俊弥

著者はユング派分析家の精神科医。副題は「西洋人との夢分析の一事例を中心として」とあり、スイスのユング研究所での担当ケースを掲載している。(また、日本ユング心理学会 第1回大会で発表した事例でもある) 西洋人の臨床事例としてだけでなく...
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場面緘黙

話すことができる能力が備わっているにも関わらず、幼稚園・保育園や学校などの話すことを期待される社会的場面や特定の状況で話すことができなくなる疾患の1つです。 場面緘黙の主な特徴①家などでは話せるけれど、学校・職場など特定の場では話せ...
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『星と波描画テスト』香月 菜々子

星と波描画テストは1970年代にドイツのアヴェ=ラルマン,U.によって開発された投影描画テスト。副題は「基礎と臨床的な応用」。 子どもに実施する場面でも描きやすく、楽しみながら取り入れやすい描画法でもある。また、「星」と「波」といっ...
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『「ケア」を謳わないケア』内海新祐

著者は児童養護施設で20年来、施設心理の職務に携わってきた心理士。雑誌などへ寄稿してきた記事をもとにして虐待、その周辺について綴っている。 虐待を経験した子どもたちのケアの手がかり、施設での子育ての困難さの現れ方などを心理士の視点か...
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3周年を迎えました

2024年4月15日にて開室3周年を迎えました。2020年、WHOが新型コロナウイルスへの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を表明し、緊張感の持続する2年目(2021年)に当オフィスは開室しました。昨年に当宣言の終了が表明されまし...
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ピアジェ理論と精神分析学

ピアジェ,J.はフロイト,S.らと並んで20世紀における心理学者のなかで重要視される人物です。「発達心理学の父」と称されるピアジェですが、精神分析との関係も一時期ありました。 ピアジェ理論について出生〜7歳頃までの教育環境で子どもの...
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『サブカルチャーのこころ』笹倉尚子・荒井久美子(編著)

学会の自主シンポジウムなどで取り上げてきたサブカルチャーの臨床心理学的な視点と意味を心理士の研究会が論考する。 漫画・アニメ・ゲームやアイドルなど、それぞれの概要・キーワードも載せられており、予備知識なくともイメージしやすくなってい...