記事

記事

『天才柳沢教授の癒セラピー』川嵜克哲

コミックを素材に臨床心理学および夢分析の観点から物語を読み解いていく。 心理療法のなかで大切に扱われる「ズレ」とその意義について、作中の言動・やりとりをもとに考察。夢をテーマにした章では、登場人物のみた夢から夢分析の視点に触れること...
記事

『分裂的機制についての覚書』クライン,M.

発達最早期にあたる乳児の防衛機制、分裂的な対象関係を論じる1946年の論文。クラインを学ぶうえで必須の概念が記されている。 「抑うつポジション」に先行する「妄想-分裂ポジション」について言及されているほか、投影と取り入れの特殊な相互...
記事

『性理論三篇』フロイト,S.

フロイトの理論の主柱たる心理性的発達理論が著されたものであり、精神分析の基礎がそれらにより築かれていくこととなった意味でも記念碑的な位置づけとなる著作。 フロイトは臨床経験を通し、神経症などの原因として性的要因を重要視し、性への研究...
記事

『夢とこころの古層』河合俊雄

分析心理学の視点から、無意識の深くにある「こころの古層」を手がかりにしつつ、夢の扱い方を様々な面から読み解いていく。夢にまつわる記載と歴史性を辿っていくと、日本人は夢自我にパッシブさがみられやすく、「こころの古層」が豊かに認められてきた点...
記事

『河合隼雄 全対話1』河合隼雄

河合隼雄と各分野・領域の第一人者との対談記録。1冊目となる本書は遠藤周作、中村雄二郎、小此木啓吾、朝日ジャーナル編集部インタビューからなる。 テーマは「ユング心理学と日本人」。ユング心理学の基本的な考え方や「心理療法とはなにか」「父...
記事

『子どもの発達障害と感覚統合のコツがわかる本』前田智行

様々な能力の土台となる「感覚」の発達の基礎知識、支援方法を紹介している。「固有覚」「前庭覚」などのほか、各感覚の説明があり、いわゆる感覚の過敏さや鈍さ、バランス感覚につまずきのある子どもたちの状態像を理解し、支援の視点に触れることができる...
記事

『通常学級で役立つ算数障害の理解と指導法』熊谷恵子・山本ゆう

学習障害のなかでも「算数障害」を丁寧に取り上げて解説している。「数処理」「数概念」「計算」「推論」の4つの領域からつまずきを事例ごとに解説。 チェックリストに加え、例・イラストを多く援用しており、指導場面をイメージしやすい構成となっ...
記事

『体系講義 対象関係論』松木邦裕

精神分析を学び始めた人へは取っ掛かりとして、すでに学んでいる人へは理解の深化の道標となるように対象関係論を体系的に解説する。主に初級から中級者向け、上下巻で構成される。 フロイト,S.とアブラハム,K.の業績、クライン・グループと対...
記事

2周年を迎えました

2023年4月15日にてときじく心理オフィスは開室2周年を迎えました。オフィスの存在をお知りいただくことも少しずつ増え、安定的な運営ができましたことを心より感謝申し上げます。 時代の変化や国内外での変動の大きな昨今、より質の高い心理...
記事

『親子で力を合わせ 思春期の発達障害を乗り越える』宮尾益知

長年、子どもを診てきた医師の視点から、発達障害のある子どもの思春期に焦点を当てて、その理解・支援について記された書籍。内容は一般向け。思春期特有の心身の変化、人間関係の変化などに対し、生じやすいトラブルや接し方のヒントがまとめられている。...