WAISでは個人の特性をみながら、社会との間に生じるであろう難しさを推定していきます。
これにより、「どう頑張っても難しい」「やる気の問題ではない」ことや、代替手段にどんな対処法があるのか、などが検討されます。
(そのなかで、「この値はもう変わらないの?」という疑問が浮かぶかもしれません。答えとしては、現年代での相対的な指数であること、そのため、今後の変化はある程度想定しうる、といったことは言うことができます)
強みを生かし、苦手さを補う
一般的に大人になるほど、子どもの頃よりばらつきの変動は少なくなってきます。
そのため、「強みをどう活かすか」という視点を取り入れることが大切になります。
○「複数の指示があると、聞き落としやすい」→「映像化して覚える方が向いている可能性がある」「可能な記憶量を把握する」
○「考えることは得意だが、作業に時間がかかる」→「量を減らして良いので、ポイントを絞った勉強法を身につけていく」「インプットする力とアウトプットする力との差を検討する」
ただ数値を見ただけでは分からない現状での対処を共に考えていきます。
得意、不得意を知りたい(能力のばらつき)(知能を測るとは)
特性を理解したい(発達障害への考え方)(大人の発達障害)
対処方法を考えたい(苦手なことへの対処法)