記事 『昔話と日本人の心』河合隼雄 昔話を通して日本人の心の在り方を論じた名著。 『うぐいすの里』『手なし娘』など日本昔話から心理発達を読み取る。なかでも『炭焼き長者』は西洋によくみられる自我発達とは異なる東洋の心の在り方をヒロインの動きに注目して論じる。 昔話を材料として... 2021.07.07 記事
記事 『神田橋條治の精神科診察室』神田橋條治・白柳直子 発達障害・双極性障害・依存症をはじめとする各症例への理解や磨かれた治療技術を対話形式のなかで記録した一冊。 診察の各ケースを豊かな経験と独自の語り口で分かりやすく語っている。 なかでも愛着障害をもつ人の傷つきの繰り返しをトラ... 2021.07.07 記事
記事 『事例でわかる! 愛着障害』米澤好史 愛着や安全基地といった幼少期に心のなかで培われる基本的概念の説明、学校現場の事例を中心に愛着障害への理解と対応を解説。 関わり手主導の大切さ、否定的自己評価をもつ愛着障害のある子どもにほめる対応がなぜ良くないか等を現場感覚で分かりやすく説... 2021.07.07 記事
記事 『子どものための精神医学』滝川一廣 著者は精神科医であり、児童福祉をはじめ幾多の現場で子どもを診てきた豊かな経験がある。 心の発達を丁寧かつ平易な文章で表すが、非常に含蓄ある内容。なかでも関係性の発達·認識(理解)の発達の2軸から心の成長をみていく視点は現場で子どもと接する... 2021.07.07 記事
記事 『児童養護施設の心理臨床』内海新祐 著者は児童養護施設に勤務する心理士。 施設内心理の理論的解説だけでなく、生活風景や子どもへの眼差しを綴った章は情感に溢れており、やるせなさとともにどこか人の温かさを感じさせる。 生活そのものが治療となりうる施設において「生活臨床」と... 2021.07.07 記事
記事 『思春期をめぐる冒険』岩宮恵子 心理療法で心のなかで起こることと物語との共通性を村上春樹の小説、思春期に焦点を当てて考察する。 日常と内的体験との連続性、そこでの乖離の危険を不登校や心の不調、そして生死を体験しなおすといった視点からも論じている。 事例をもとに思春... 2021.07.07 記事
記事 『明恵 夢を生きる』河合隼雄 鎌倉時代の僧である明恵の夢記を心理学的に解釈し、生涯を伝える一冊。著者個人にとっても明恵との出逢いは重要なものであったという。 本書にはいくつもの大きな夢・ビジョンが記されている。それらが明恵に与えた影響をみていくとき、人生のなかで... 2021.07.07 記事
記事 『聖娼』クォールズ-コルベット,N. 女性ユング派分析家による著書。古代慣習の聖娼を心理学的に考察している。この慣習は本来、男女とも神なる異性を投影しあい、自身の霊性または身体的な官能性と繋がる重要なフェイズでもあったという。 聖娼は母権的な時代、文化から行われてきた... 2021.07.07 記事
記事 アダルトチルドレン アダルトチルドレン(Adult Children of dysfunctional family)とは過酷な家庭環境内での感情抑圧やトラウマを経験して大人になり、生きづらさを抱える人たちのことを指します。もともとアダルトチルドレン(Adu... 2021.06.30 記事
記事 描画療法 絵を描くことで心の状態を表現し、把握していく心理療法の一種です。心理状態のアセスメントだけでなく、潜在的な葛藤や心の動きを表すことで内的な変化が生じることも効果の1つとされます。 描画療法の種類 バウムテスト用紙のなかに樹木を... 2021.06.30 記事