著者はおとぎ話分析の重鎮でもあるユング派女性分析家。副題は「死の間際に見る夢の分析」。
本書では死に関連する夢、見方を変えれば日常とは違った世界に近縁する夢への見解が述べられる。例えば、「二重身ともいえる自己の姿を見る」「何かを通り抜けて別の世界へ向かう」・・・など、神話・伝承に描かれたモチーフをあげつつ、その背景・意味を解明していく。
また、ユング,C.G.が死に近い状態で見たビジョンも紹介されている。そのなかでは、臨死体験後に感じた“自我と自己が溶け合うような経験”、日常自我の変性を語った言葉も載せられている。
『星の王子さま』をもとに永遠の少年について論じた書籍のあるフランツだが、後年となり、ユングの夢、フランツ自身の亡くなった父との夢などを通し、彼女自身の死への捉え方や想いもどことなく感じさせる。
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