『自我と防衛』フロイト,A

フロイト,S.の6人目の末子であり、自我心理学の創始者フロイト,A.の著書。内容は専門家向け。

父フロイトが精神分析において提唱した「防衛機制」を整理したほか、児童の分析に力を注ぎ、多大な功績を残した。

父の80歳の誕生日に贈られた本書は精神分析学による自我と防衛の考えをより発展させているほか、思春期について彼女独自の視点から焦点を当てて考察されてもいる。

事例を用いて丁寧に述べられている「攻撃者との同一視」「愛他主義」などの概念は被虐待児童の行動や他人によって自分の満たされなかった気持ちを満たそうとする心の働きに対しての示唆に富んでいる。

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