ユング派分析家であり、現代でもラディカルな思想家の講演・講義録。本書は1999年の来日時のものを翻訳し、再構成している。
ギーゲリッヒはユング,C.G.の自己への思惟や夢との取り組み、女性原理や父権をはじめとしたテーマ元型心理学の流れを汲んでいる。ただし、本書を読むと無意識や魂を実体として捉えることには批判的であることが分かる。
「意識」や「主体」といったあり方を重視しつつ、魂は論理であり、考えることしかできないととらえている。難解といわれるギーゲリッヒだが、講義などを基とした語りのなかでその基底的な理論が述べられており、かつダイナミックな展開をみせている。
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