記事

記事

知能検査の歴史

ビネー式知能検査と教育への利用世界最初の知能検査とされるものはフランスのビネー,A.とシモン,T.によるビネー・シモン法だといわれています。1905年に作成されたこの検査はスタンフォード大学の研究グループによって改訂され、ビネー式知能検査...
記事

自閉症の研究史

ときに不思議にも思える行動様式がみられることのある自閉症。現代では発達障害の主要なものの1つにあげられますが、世界で初めて提唱された時期は大戦中にさかのぼります。 戦時中の2人の研究者ーカナー,L.とアスペルガー,H.1943 年、...
記事

『村上春樹の「物語」』河合俊雄

『ノルウェイの森』『スプートニクの恋人』『ねじまき鳥クロニクル』『アフターダーク』『1Q84』をはじめとする村上春樹の一連の作品を心理学的に考察する。内容はやや専門的。(副題は「夢テキストとして読み解く」) 本書で繰り返し指摘される...
記事

解離性障害

意識や記憶に関する感覚をまとめる能力が一時的に失われ、生活に支障の生じる精神疾患です。それにより、気づくと見覚えのない場所に来ていたり、意識している自分とは異なる人格が現れたりする・・・という現象が起きることがあります。 解離の種類...
記事

メラニー・クライン(1882-1960)

児童分析を専門とするオーストリアの女性分析家です。精神分析の創始者フロイト,S.のアイデアを重視しつつ、中心概念である「エディプス・コンプレックス」をそれより発達早期に見出したことで、当時に不可能とされていた、より重篤なクライエントへの分...
記事

臨床心理学の起源

哲学と宗教の影響人間の心は古代ギリシャ哲学の時代から追及されてきました。ソクラテスの弟子プラトンをはじめ、アリストテレスは『プシュケーについて』という著書で植物や動物の心、人間の心の性質について述べています。 一方、中世では精神病に...
記事

ドナルド・ウッズ・ウィニコット(1896-1971)

英国精神分析協会会長を務め、独立学派の中心的メンバーとしても活動した著名な精神分析家です。小児科医・精神科医でもあり、位置づけとしては対象関係論のなかに置かれています。 小児科医としての経験もともと小児科医であったウィニコット,D....
記事

施設心理士ー児童養護施設

海外における社会的養護と心理学の関わり大戦後、世界各地で多くの子ども達が親を亡くしました。孤児院に入所した子ども達のうちの多くは心身の発育の遅れや、感情コントロールの難しさなどが目立つようになります。当時、精神分析家であったボウルビィ,J...
記事

カール・グスタフ・ユング(1875-1961)

分析心理学の創始者であり、20世紀を代表する思想家ともみなされています。神話や錬金術の研究をもとにし、全人類の心のなかにある普遍的な象徴「元型」や「集合的無意識」を提唱しました。 フロイト,S.との訣別1907年、32歳のユ...
記事

ジークムント・フロイト(1856-1939)

オーストリアの精神科医であり、精神分析学の創始者です。神経症研究や無意識研究へ取り組むなかで「心理性的発達理論」「リビドー論」「幼児性欲」をはじめとした重要概念を発見しました。 精神分析が今日へと至るまでの礎を築いた人物です...