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『発達障害は治りますか?』神田橋條治(他)

発達障害への理解、疑問などを他職種や当事者の声、やりとり交えて対話形式で記している。一般的にも十分読みやすい内容。表紙には「治らないという考えは、治りませんか?」とある。章立てに「発達障害者は発達する」といったテーマがあり、“治るかどうか...
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『日本版WISC-Ⅳによる発達障害のアセスメント』上野一彦(他)

ウェクスラー式知能検査の児童版WISC-Ⅳの解説および解釈について書かれた実践的な本。内容は専門家向け。各群指数が示すものや事例をあげ、解釈の仕方を丁寧に解説している。プロフィール表からみてとれる手立てが具体的に記載されており、初心テスタ...
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反復夢

人によってはこれまでの人生のなかで同じ内容やテーマの夢を繰り返しみることがあります。「よくみていたけれど、最近またみるよくになった」「そういえば、あまりみなくなった」といった場合もあるかもしれません。こういった何度もみる夢のことを「反復夢...
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双極性障害

躁状態とうつ状態の2つの極の行き来を通常の気分を挟んで繰り返す気分障害の一種です。以前は「躁うつ病」とも呼称されていました。明確な躁状態を伴う場合を「双極Ⅰ型障害」、軽い躁状態を伴う場合を「双極Ⅱ型障害」として分類しています。 躁状...
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チーム医療

1人の患者に複数の医療専門職が連携して治療やケアにあたる医療体制です。従来の主治医中心の治療に対し、医療関係者が互いに対等に連携していくことで患者中心の医療を実現しようという理念のもとに実施されます。 それまで医療からチーム医療とし...
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『好きなのにはワケがある 宮崎アニメと思春期のこころ』岩宮恵子

宮崎アニメが思春期の心に響くことの理由を心理学的に究明する一般向けの本。 『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』をはじめとした名作に描かれる子ども時代の「世界との一体感」の喪失と孤独、関係の見つめ直しなどを心の事象として読...
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知能を測るとは

知能は心のなかの各機能が1つにまとまったもの、すなわち「心的機能の総体」としてとらえられます。心理検査では、その人の内面に秘めた能力のなかで、活かせる強みや、何らかのかたちで補っていくと、より生活がしやすくなる苦手な部分も測定されます。 ...
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カール・ロジャース(1902-1987)

アメリカの臨床心理学者であり、クライエント中心療法(来談者中心療法)の創始者です。「受容」「共感」をはじめとするカウンセリングの基本的スタンスを提唱したほか、「ベーシック・エンカウンター・グループ」の推進も行いました。 ロジ...
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知能検査の歴史

ビネー式知能検査と教育への利用世界最初の知能検査とされるものはフランスのビネー,A.とシモン,T.によるビネー・シモン法だといわれています。1905年に作成されたこの検査はスタンフォード大学の研究グループによって改訂され、ビネー式知能検査...
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自閉症の研究史

ときに不思議にも思える行動様式がみられることのある自閉症。現代では発達障害の主要なものの1つにあげられますが、世界で初めて提唱された時期は大戦中にさかのぼります。 戦時中の2人の研究者ーカナー,L.とアスペルガー,H.1943 年、...