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『ユング派精神療法の実践』武野俊弥

著者はユング派分析家の精神科医。副題は「西洋人との夢分析の一事例を中心として」とあり、スイスのユング研究所での担当ケースを掲載している。(また、日本ユング心理学会 第1回大会で発表した事例でもある) 西洋人の臨床事例としてだけでなく...
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『トーテムとタブー』フロイト,S.

オセアニアやアフリカ原住民にみられる「トーテム」という制度について、精神分析学的に考察した論考。1913年に発表されたが、神話を独自に研究することとなるユング,C.G.との決別も経るなかで発表された。 人間の世界観を「アニミズム的世...
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場面緘黙

話すことができる能力が備わっているにも関わらず、幼稚園・保育園や学校などの話すことを期待される社会的場面や特定の状況で話すことができなくなる疾患の1つです。 場面緘黙の主な特徴①家などでは話せるけれど、学校・職場など特定の場では話せ...
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『イラストでわかる 子どもの場面緘黙サポートガイド』金原洋治・高木潤野

子どもの場面緘黙の理解・支援を多くの実践例とともに解説している。関わり方の工夫や環境調整、合理的配慮を含めた学校内の対応例を実用的に紹介する。また、制度の活用や関係機関との連携といった必要とされる情報も載せられている。 読み通すなか...
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『星と波描画テスト』香月 菜々子

星と波描画テストは1970年代にドイツのアヴェ=ラルマン,U.によって開発された投影描画テスト。副題は「基礎と臨床的な応用」。 子どもに実施する場面でも描きやすく、楽しみながら取り入れやすい描画法でもある。また、「星」と「波」といっ...
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『「ケア」を謳わないケア』内海新祐

著者は児童養護施設で20年来、施設心理の職務に携わってきた心理士。雑誌などへ寄稿してきた記事をもとにして虐待、その周辺について綴っている。 虐待を経験した子どもたちのケアの手がかり、施設での子育ての困難さの現れ方などを心理士の視点か...
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3周年を迎えました

2024年4月15日にて開室3周年を迎えました。2020年、WHOが新型コロナウイルスへの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を表明し、緊張感の持続する2年目(2021年)に当オフィスは開室しました。昨年に当宣言の終了が表明されまし...
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ピアジェ理論と精神分析学

ピアジェ,J.はフロイト,S.らと並んで20世紀における心理学者のなかで重要視される人物です。「発達心理学の父」と称されるピアジェですが、精神分析との関係も一時期ありました。 ピアジェ理論について出生〜7歳頃までの教育環境で子どもの...
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『サブカルチャーのこころ』笹倉尚子・荒井久美子(編著)

学会の自主シンポジウムなどで取り上げてきたサブカルチャーの臨床心理学的な視点と意味を心理士の研究会が論考する。 漫画・アニメ・ゲームやアイドルなど、それぞれの概要・キーワードも載せられており、予備知識なくともイメージしやすくなってい...
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ピアジェと教育

スイスの発達心理学者ピアジェ,J.は子どもが生まれてから青年期に至るまでの知能発達を多くの観察・実験によって確かめました。20世紀の「発達心理学の父」と称されたその発達理論は世界の教育に影響を与え、基盤となっています。 生まれたとき...