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『焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識』水島広子

拒食症・過食症の理解や柔軟な対応方法、向き合い方について対人関係療法の専門家が解説する。症状を抱える本人だけでなく、周囲の望ましい接し方にも触れており、家族・関係者へも役立つ情報が公開されている。また、人間関係で起こりがちなつまずき、エピ...
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『風景構成法の文法と解釈』川嵜克哲

風景構成法は中井久夫が河合隼雄との出会いをきっかけに考案した描画法。熟練した筆者の長年の経験から、基本的な解釈の手順、空間の捉え方などを解説するほか、オブジェクトの意味を象徴解釈の視点から深められる。 幅広い年代・病態の事例をもとに...
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『完全カラー図解 よくわかる発達心理学』渡辺弥生(監)

人の誕生から老年期までの生涯に渡るテーマを発達心理学的に解説する。身体発達に加えて記憶・認知、感情面の成長を包括的に扱っている。例えば「イヤイヤ期」や「反抗期」など、育児や保育、教育に通ずる内容をトピックごとに記載している。「発達障害」「...
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アスペルガー症候群の歴史

現代では「自閉症」(自閉症スペクトラム障害)は発達障害のなかで主要なものとされています。こだわりの強さや社会的コミュニケーションの苦手さ、ときに特異ともとれる特性も持つ当障害は医学的な見地・視座を得るまで、戦時下の世界情勢の影響を受けつつ...
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『「こころ」の本質とは何か』滝川一廣

医療、福祉施設などの現場で長年、子どもを診てきた児童精神科医の連続講座が書籍化されたもの。 はじめに身体医学をもとにした「正統精神医学」と精神分析学の流れからなる「力動精神医学」の2つの流れを解説する。それを踏まえ、現代にみられる問...
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『遊戯療法と子どもの「こころの世界」』安島智子

遊戯療法のなかで子どもの「こころの世界」の展開とその実際の姿を示そうとする著作。 基本的スタンスを示したアクスライン,Ⅴ.M.の8原則、マーラー,M.やクライン,M.をはじめとした精神分析的理論がセラピーにどのように反映されるかを解...
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アルフレッド・アドラー(1870-1937)

オーストリア出身の精神科医・心理学者であり、個人心理学の創始者です。フロイト,S.やユング,C.G.と並んで心理学の3大巨匠とされており、原因追求型であったそれまでの視点とは違ったスタンスによって心理学を大きく前進させました。 ...
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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます新しい年が希望に満ちたものとなりますようお祈り申し上げます ときじく心理オフィスは2024年も心理臨床を通して ご来室いただく方々の心豊かな生活へ寄与できるよう努めてまいります 本年もどうぞ宜しく...
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『ユング派精神療法の実践』武野俊弥

著者はユング派分析家の精神科医。副題は「西洋人との夢分析の一事例を中心として」とあり、スイスのユング研究所での担当ケースを掲載している。(また、日本ユング心理学会 第1回大会で発表した事例でもある) 西洋人の臨床事例としてだけでなく...
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『トーテムとタブー』フロイト,S.

オセアニアやアフリカ原住民にみられる「トーテム」という制度について、精神分析学的に考察した論考。1913年に発表されたが、神話を独自に研究することとなるユング,C.G.との決別も経るなかで発表された。 人間の世界観を「アニミズム的世...