『不安と罪悪感の理論について』クライン,M.

1948年に発表されたクラインの論考。不安と罪悪感を原初的段階にみられる機制をもとに論じている。
本稿ではフロイト理論との相違をあげつつ、「死の本能」が不安の根本的原因であるという見解に立つ。特にそれまでは抑うつ態勢の時期に全体的対象とのなかで起こるとみていた罪悪感をそれ以前の部分的対象との関係で起こるもの、と意見を修正した。

クラインはのちに最終的な考えとして、過度な羨望と早すぎる罪悪感は妄想的ー分裂的態勢の不安の処理を混乱させるとし、統合失調症などに特有の早期の罪悪感や抑うつの様式についても論じていく。当テーマに関するクライン理論の集大成ともいえる論文となっている。

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