子どもの生い立ち、家族との関係を整理し、前向きに生きていけるよう支援するためのライフストーリーワーク。その知識を社会的養護に携わる人へと共有し、実践の広がりを願って作成された。副題は「社会的養護の現場から」。
実際にライフストーリーワークを行うにあたっての基礎知識・方法をあげている。また、子どもが自分のことを説明するためのカバーストーリーを作っておくことの意義、社会的資源をエコマップとして作成することの有効性も記している。
乳児院や児童養護施設、児童相談所のほか、里親の事例、特別養子縁組の体験記など、当事者による感じ方やメッセージも載せられている。現状と課題、実践報告などが包括的に記載されており、前提として信頼関係の構築の大切さが感じられる一冊。
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