医療、福祉施設などの現場で長年、子どもを診てきた児童精神科医の連続講座が書籍化されたもの。
はじめに身体医学をもとにした「正統精神医学」と精神分析学の流れからなる「力動精神医学」の2つの流れを解説する。それを踏まえ、現代にみられる問題が精神医学的にどのように読み取れるかが語られている。
なかでも‟3つのふしぎ”と本書で表されている「統合失調症」「自閉症」「不登校」を歴史的な経緯を辿りつつ、その根本につながっていく「こころ」の本質をとらえようと試みている。
講座の内容をもととしているため、語り口も柔らかく読みやすい内容となっている。
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