『子どもの吃音 ママ応援BOOK』菊池良和

著者は吃音外来という外来を担当してきた医師であり、自身も吃音を持ちながら生活してきている。内容は一般向け。

吃音のある子どもに対する各場面の望ましい対応、避けた方が良い接し方をイラスト・漫画を入れて解説。医学的見地から「連発性」「難発性」「伸発性」など、吃音の種類・症状をあげている。また、「育て方のため」等とされてきた経緯を含む誤解の歴史のほか、家族や親族、先生、友達と接する際に求めたい理解、本人への接し方などが具体的に記してある。

後半は母親から寄せられた子育ての体験談もあり、学校・園に向けてそのまま使用できる資料も掲載。「あとがき」からも吃音のある子どもと保護者、当事者を支援する筆者のまっすぐな思いが込められている。

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