『夢とこころの古層』河合俊雄

分析心理学の視点から、無意識の深くにある「こころの古層」を手がかりにしつつ、夢の扱い方を様々な面から読み解いていく。
夢にまつわる記載と歴史性を辿っていくと、日本人は夢自我にパッシブさがみられやすく、「こころの古層」が豊かに認められてきた点が考察されている。
夢の記録や紹介も多く、それらを直接的に受け取ることの注意をしつつも、日本人が心のなかにある象徴性とリアリティを豊かに生きてきたことがみてとれる。

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