*事例は事実関係を変更し、エッセンスのみをとらえた創作です。
Cさん(20代後半・女性)
美術大学を卒業後、出版社へ就職。Webデザインを主に任された。
職場環境は良好だったが、入社5年目となり、役割が増え、普段あまり接しない人とのやりとりが増えたが増えた。仕事を引き受けてしまうことが多く、残業が多くなった。また、会議で周りが消極的なことにモヤモヤし、発言が多くなりすぎたことでかえって居心地悪く感じることがあった。
仕事が一段落して、これまでを思い返すと、子どもの頃から絵を描くこと、何かをイメージすることは好きだった。ただし、周りの些細な発言から色々なことを想像してしまいやすく、気疲れすることがあった。小学生の頃、不登校の時期があり、担任が気にかけてくれた。そんなときはスクールカウンセラーの相談室へ登校していた。
自分の“もののとらえ方”の特徴、仕事で活かせる長所など、自己理解を深めたいと思い、申し込みに至った。
Dさん(30代前半・男性)
情報技術系の専門学校を卒業後、システムエンジニアとしてIT系の会社へ勤めることになった。プログラミングが好きで、仕事の内容自体は合っていると感じていた。
ただ、残業が続くと休日は半日ぐったりしてしまう。
自分の気持ちをうまく言い表すことは苦手意識があったが、考えや意見などはあらかじめ頭の中でまとめてから話すようにしていた。
電車が苦手で以前、過呼吸になったため、長い距離は乗らないようにしている。理由は自分でも分からないが、ふいに緊張し、震えが出ることが気になっていた。
心療内科に通院するうちに、思い返すと人と違う点として、昔から物を作ることが好きで電子工作などに時間を忘れて没頭している場面が多かったことに気がついた。
通院の話から上司に紹介されたこともあり、自己理解のため、自分の性格や、対人関係のパターンを分析してみたいと考え、心理検査を申し込んだ。