WAISの事例

心理検査事例A

心理検査事例B

*事例は事実関係を変更し、エッセンスのみをとらえた創作です。

 

Aさん(20代前半・男性)
小学生の頃から活発だったが、集中力がなく、授業中の長い指示や説明が苦手だった。
中学、高校では思ったことを率直に発言しやすく、目立ちやすかったが、サッカー部でレギュラーになり、それなりに楽しく過ごしていた。

その後、地元の雑貨店に就職。作業が速く、研修でやった筆記テストで優秀な成績を収めて褒められることもあった。

新年度になり、異動してきた店長から、周りが気づかない作業をついやってしまうことを咎められることが続き、窮屈さを感じるようになった。

ある日、親戚の子どもが「発達障害」の診断を受けたことを耳にし、自分にも何かしらの特徴があるのではないかと思い、検査を申し込んだ。

 

Bさん(30代前半・女性)
昔から手先が器用だったため、折り紙や手芸が得意だった。当時はあまり気にならなかったが、小学校3年生になった頃から、気がつくと一人で夢中になっていることもあった。
その頃、女子同士でうまくいかないこともあったが、あまり気にせずに男子とよく遊んでいた。

中学校では女子グループ内での自分の何気ない一言をきっかけに仲間外れにされてしまい、学校に行きづらくなった。先生たちが気にかけてくれ、行事や試験の参加や相談室登校を続け、卒業することができた。
定時制高校へ進学し、その後に専門学校へ進んだが、好きな美術を選んだこともあり、楽しく過ごせた。

就職して事務職となったが、人間関係に気を遣う職場であったこともあり、まわりから「協調性がない」「空気を読め」とことあるごとに言われた。「適応障害」の診断を受け、自主退職。その後も仕事をいくつか転々とした。ハローワークに通うなかで昔から自分には得意なことと苦手なことがはっきりしているように感じるようになり、心理検査を申込んでみることにした。