WAISの構成例
WAISは「多面的知能」という捉え方が可能であり、知能をいくつかの方面から計測できる構成になっています。
基本検査 | 補助検査 | |
言語理解(VCI) | 類似、単語、知識 | 理解 |
知覚推理(PRI) | 積木模様、行列推理、パズル | バランス、絵の完成 |
ワーキングメモリー(WMI) | 数唱、算数 | 語音整列 |
処理速度(PSI) | 記号探し、符号 | 絵の抹消 |
指数の意味
検査結果では、主に次のような指数が表示されます。
全検査IQ | 全体的な知的発達水準 |
言語理解(VCI) | 言葉の理解力や思考力。言葉によるコミュニケーションの能力など |
知覚推理(PRI) | 非言語的な理解力や思考力。いわゆる認知的な能力 |
ワーキングメモリー(WMI) | 記憶能力や注意・集中力。適切なところに注意を向ける能力 |
処理速度(PSI) | 単純作業などを速く正確に処理する力 |
検査の主な内容(WAIS-4)
〇単語…単語の意味を答える
〇知識…一般的な知識に関する質問
〇類似…2つの言葉の共通点・類似点を考える
〇積木模様…モデルと同じ模様を積木で作成する
〇行列推理…不完全な行列を完成させるために最適な図形を選ぶ
〇パズル…見本と同じになるように図形を組み合わせる
〇数唱…聞いた数字の復唱
〇算数…算数の文章題を暗算する
〇記号探し…特定の刺激記号があるかどうかを探す
〇符号…見本の記号を書き写していく